こっちmiruna!

miruno...? NO!miruna!!

日曜の朝、神の啓示。私に降りてきたものは「たこ焼き」だった。

Δ神の啓示

日曜の朝。
うちの猫さんの唸り声で目が覚めた。
まだ寝惚けている私のお腹に、トランポリンアタックしてくる猫さん。
思わず、私まで唸る。

 

「ごめんごめん…」
何故か猫さんに謝りながらも、私はなんとかベッドから抜け出してキッチンへ向かい、水を体に十分に満たした。
窓を開けると外はいい天気で、鳥が陽気にさえずっていた。

 

「鳥にも陽キャがおるんやなぁ…」

 

んなわけない、と自分に突っ込みを入れながら身支度を整える。

私はいたって冷静よ。
何時だって。


と、突然閃いた。

 

「TA・KO・YA・KI…」

 

(たこ焼き…だと…!)
これは神の啓示だ。
そう思った。
すぐさま冷蔵庫の中を見る。
蛸は、冷凍庫にあった。
鰹節、青のり。
玉子、それから小麦粉にマヨネーズ…。

 

……。

 

なんということだ。
たこ焼きソースがない。
私はすぐに近所のスーパーへソースを買いに行った。
ついでに発泡酒も買おう。
今日は金麦だぞ。
いい気分でスーパーへ向かった私はこの時、肝心なものを忘れている事なんて知る由もなかったのだった。

Δ玉子焼き器でたこ焼きを焼く。

準備。

買い物から帰ってきたので、さっそく準備に取り掛かる。
一人前のたこ焼きを作ったことがなかったので、いつも通り準備した。
水1リットルに玉子一個と鰹出汁の素適量を溶き、そこに小麦粉を大体200g強入れる。
混ぜた時にしゃびしゃび状態なのが大事。
葱を一本みじん切りにして、蛸を適当な大きさに。
あとは天かすを出して、準備完了だ。

 

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もう天かす入れたのか?とお思いでしょうが、これはただのダマです。

 

 

焼く。

玉子焼き器をよく温めて油をひき、たこ焼きの生地を流し込む。

 

じゅあぁっ。

 

この、生地を流し込んだ時の音が、私は好きだ。
そこに葱、天かす、紅生姜…。
…紅生姜…?
…紅生姜が、ない…。
旨いたこ焼きには、紅生姜が必要だ。
今すぐ買いに行きたいが、既に焼き始めてしまっている。
「くそっ…」
ぐっと涙をこらえながら、蛸を入れていった。

 

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紅生姜が入ってないたこ焼きって、なんだか寂しいやね。
たこ焼きって感じしない。
(そもそもたこ焼き器で焼いてないんだけど…。)

 

 

 

弱火の中火で焼いていく。

火がある程度通ったら、生地を半分に折り曲げる。
こんな感じ。

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ここからは弱火でじっくり焼くのだ。
トロトロに焼けたたこ焼きを、想像してごらん。
…あぁ、たまらん。

 

 

早く食べたい気持ちを抑えてよぉく焼くと、こんな感じ。

 

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カリカリに焼けました!
うーん、旨そうだ…。

食べよう!

 

 

Δたこ焼きの完成。

 

 

ででーん。

 

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どうですかこれ。

 

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あぁ…。

 

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これは…。

 

喉が勝手にゴクリとなる。
急いで金麦をぷしゅっとやる私。

 

「いただきます!」

 

熱々のカリカリのトロトロのたこ焼きをほおばり、すぐさまキンキンに冷えた金麦を流し込む。

 

ぐびっ。

ぐびびびっ。

ぷはあぁ。

 

最高の、たこ焼き。
日曜の朝。